日報には重要な情報が入っています。それを見える化してみませんか。
生産日報は、その日の担当者がExcelに入力して、共有フォルダに置く。多くの現場でそうしていると思います。
では、その日報を月が終わってから「見返して」いるでしょうか。
日報はたいてい、書いて、上司が目を通して、フォルダにしまわれます。1日1ファイルなので、月末には20冊ほど溜まります。1冊ずつ開けば内容は分かりますが、それは日報を見ただけです。
- 今月、いちばん止まった装置はどれか
- トラブルが多い日は、生産数も落ちているのか
- 品目ごとに、1か月でどれだけ作ったのか
こうした問いの答えは、日報の中にすでに入っています。ただ20冊に分かれているので、並べて見られません。
日報の中にある「宝」
例題は、よくある生産日報です。1日1ファイル、1シートで、次の項目が入っています。
| 品目 | 生産数 | トラブル件数 | 停止分 |
|---|---|---|---|
| A部品 | 480 | 1 | 25 |
| B部品 | 520 | 0 | 0 |
| C部品 | 410 | 2 | 55 |
生産数だけなら、月末に合計して終わりです。ここに装置トラブル(件数と停止時間)が並ぶと、「生産数が落ちた日に何が起きていたか」が分かります。日報を見える化する意味は、そこにあります。
月末の「手作業25分」問題
現場の担当者は月末に、20ファイルを1つずつ開き、品目と数量を月次表へコピーしています。1回25分ほどかかります。
しかも、日報には次のような「ゆらぎ」があります。
- 担当者によって、列名が「数量」だったり「生産数」だったりする
- 休日や欠勤でファイルが飛んでいる日がある
- トラブルがなかった日は、トラブルの列ごと消えている
人がやれば「まあ分かるから」で済ませてしまう部分です。プログラムには、最初にルールとして教えておきます。
Pythonでやること
- フォルダの中の日報Excelを、ファイル名の日付つきで読み込む
- 列名のゆらぎを読み込み時に揃える
- 日別・品目別に集計する
- 新しいExcelに書き出し、グラフをつける
コードは割愛します。
見えるようになると、話が変わる
手でまとめていた頃は、「今月どうだった?」と聞かれても、答えるのに時間がかかりました。見える化してしまえば、次のような使い方ができます。
- 月次の会議で、そのままグラフを見せられる
- トラブルが集中する品目や曜日に、先に手を打てる
- 毎月同じ形でまとまるので、先月・先々月と比べられる
手作業25分が、コマンド1回で十数秒になります。浮いた時間は、集計ではなく、数字を見て考えることに使えます。
まとめ
- 日報は書いて終わりではなく、月ごとに並べて初めて価値が出る
- フォルダに溜まった日報Excelは、Pythonで1枚にまとめてグラフにできる
- 列名のゆらぎや抜けも、最初にルールを決めておけば吸収できる
「うちの日報でもできる?」と思われた方は、お気軽にご相談ください。日報の形式は会社ごとに違いますので、実際のファイルを拝見したうえで、合わせ方をご提案します。
